木のあかり 補習講座 集2
2011年12月14日 公開

前回の補習では組子の裏表を使い分けていることを解説しました。その理由としては、切り分けた三角形の鋭角部の先端に欠けが出てしまうということでしたが、実はその欠けというのは先端部だけに限ったことではないのです。

ハイ、この様に別の箇所でも欠けは発生しています。
もちろん各工程で確認はしているのですが、中にはこの様に最終工程付近まで見落としてしまうことがあります。
こうなってからでは裏表をひっくり返すわけにはいきませんから、欠けた部分を補修するしかありません。

補修には余った材料を角をちょっとだけ削り取ります。

欠けた部分の形に合わせて取ります。

これをボンドで接着。

ボンドが乾いたらペーパーで平らにします。少し白っぽくて補修したのがわかりますが

塗装をすると殆ど目立たなくなります。

こちらは別の箇所を補修したやつ。

組子の重なりが逆の二個。
おそらくこの二つを目の前にしても重なりが違うと言われなければ気付かないと思いますが、もし現物を目の前にすることがあったらチェックしてみてください。

