TOPPINGの D30 Proを1週間使ってみて
2021年03月28日 公開

導入から早1週間、耳が鳴れたのかエージングで変化したのか分かりませんが、当初に比べUS-8との違いが顕著になってきました。前モデルのD30ではエージングによると思われる音の変化を感じたので、このD30 Proでも可能性は否定できないでしょう。
ま、それはともかく、実際にどう変化を感じるようになったかを報告したいと思います。
再生環境
スピーカー:ELAC BS72
アンプ:TOPPING D60
USB DAC:TOPPING D30 Pro
USBケーブル:オーディオクエスト USB/FOR2/1.5M
RCAケーブル:BELDEN 88760 50㎝
SPケーブル:ゴッサム SPK 2 x 1.5mm
PC:WIN10 64 PRO
プレーヤー:TuneBrowser
SU-8との違いは何といっても人の声にあります。導入当初は確かにD30 Proに艶と深みがあり、こちらを聴いた後ではSU-8の音には物足りなさを感じました。そして1週間後その差は更に広がり、D30 Proの音はより磨きがかかり、色気というか音の余韻や響きが生々しくなってきました。特に強く感じるのは歌い手の感情表現です。ここがSU-8とは歴然たる違いがあります。D30 Proを聴いた後ではSU-8のボーカルは感情が希薄で、ただ機械的に歌ってるようにしか聴こえません。D30 Proは感情豊かで言葉の一つ一つに歌い手の込めた想いが伝わってきます。そしてこの変化は低音の響きが豊かになってきたことも関係していると思います。低音も当初に比べ厚みと余韻が増し土台がしっかりしたことで全体の底上げがされたものと思います。
導入当初はSU-8との価格差にそれだけの付加価値を見出すのは難しいと思いましたが、1週間経った今はその考えを改めるべきだと思うようになりました。歌物が好きならこれは買い替えを検討するに値します。実際に店舗等で試聴する機会はそうそうあるとは思えませんが、今後レビューもどんどん出てくるでしょうから、SU-8オーナーやグレードアップを考えてる人は一考の価値ありです。