ベリンガー1C-BKにDENON DSW-37を追加
2020年12月20日 公開

ベリンガー 1Cは音楽再生には向かない
テレビ用のスピーカーとしてベリンガー1Cを導入して3週間余りが経過しました。多少はエージングが進んだはずですが、思ったほど音の変化は感じられず、音楽用にはあまり向いていないという当初の思いが変わることはありませんでした。全体的に音が平板で特徴が無く、余韻や雰囲気が感じれれないのです。これがモニタースピーカーというもの、と言われればうなずくしかないのでしょうが、これでは音楽を聴く気にはならないというものです。
ベリンガー1Cは映画でこそ本領発揮
しかしこれがテレビ、というか映画になると俄然状況が変わってきます。一音一音が明瞭で、台詞や細かなSEがよく聴こえます。また、左右の分離もはっきりしていて、人や物の位置関係が非常に分かりやすく、まさに映画を観るためにあるといってもいいくらいです。
更に、不足していた低音を強化するため、サブウーハーにDENON DSW-37を追加してからは桁違いの迫力となり、もはや別物といえるシステムとなりました。

DSW-37の駄目なところ
DSW-37はこのようにデスク下に設置。リビングで使っているYAMAHA SW-80に比べ大分小さくなるので十分な低音が出るのか心配だったのですが、それは全くの稀有で十分に迫力のある低音が出て何ら不満はありませんでした。
しかしこのDSW-37、巷で言われているように一つだけ不満があります。それはオートスタンバイ機能です。この機能自体は珍しくもなんともなくWSにはよくある機能です。信号が無いときは電源がオフになり、信号が入力されると電源が入るというものです。一緒に使っているアンプもこの機能が付いていて、テレビに連動して電源がオンオフされるためとても重宝しています。
しかしDSW-37ではこの機能がうまく働かず、何かの拍子に突然電源のオンオフを繰り返す現象が発生します。その度にリレーのカチカチとう音が鳴り非常に耳障りなのです。
取説には無音状態が1分から10分続くと電源がオフになると書かれていますが、数秒間隔で繰り返すのは何らかの不具合としか思えないのですが、メーカー側は全く修正する気が無く、発売から4年が経った今も全国でカチカチ言わせています。
DSW-37のオートスタンバイの不具合を回避する方法
DSW-37のオートスタンバイ問題は発生しない人もいることから、アンプのSW信号がどの周波数まで出ているかで違いが出るのではと推測します。ある程度上の方まで出力しているアンプなら無信号状態が無いため不具合が発生しないのですが、かなり低い方の信号しか出力していない場合は無信号状態が頻発して不具合が発生してしまうと思うのです。
うちはTOPPING MX-30のSW出力をDSW-37のに繋いでいるのですが、カチカチが発生することから下の方の周波数しか出ていないのでしょう。となれば信号が切れないように別の信号をDSW-37のもう一つの入力に入れてやればカチカチが発生しないはずです。そこでテレビのイヤホン端子からDSW-37に繋いで見ました。
結果予想は大当たり、以後カチカチが発生することは無くなりました。ただしイヤホンから出力される音は元の音のままなので、イヤホンの音量とDSW-37のカットオフをうまく調整しないと濁った音になってしまうので注意が必要です。
初めてSWを導入すると、その迫力に感動してついついボリュームを上げてしまいがちですが、全体のバランスが崩れないよう控えめを心がけるといいでしょう。