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新作”紫電”の開発過程を解説


今年2個目の新作”紫電”が完成したので、試作1号から完成までの流れを解説したいと思います。

先ずは完成形のこれを念頭に置いてください。
市松柄の正方形は中央部と両脇とでは幅が違います。これは角を大きくカットしているからではなく、元々小さくなるように作っているからです。

上部を見ても中央格子に比べ四つ角の格子が小さくなっています。試作開始時点では格子の大きさは揃えていたのですが、そこに固執すると全体のバランスが悪くなるので途中でやめてしまいました。
そもそも今回の”紫電”は作る前から箱の大きさが決まっており、そこに収まるように作らなければなりませんでした。格子の大きさは全体の大きさに直結するため、格子を揃えることは大きな制約となるのです。そこで揃えるのを放棄し自由度を上げる方向に切り替えました。
そしてようやく思い通りの形にできたわけです。

以下はこれとの比較になります。

試作第1号です。
完成形と比べると組子の向きがそもそも違います。これは電球の光が眩しくないようにと考えたものです。しかし市松の柄が分かりにくいうえに影の出方が駄目で即却下となりました。
また、角が大きくカットされているのは、ベースの取り付けを考えた結果の形です。これは、小さすぎて内部に手が入らず通常の配線作業はできないので、対策として対角線上にベースを取り付けようと考えたためです。しかしこれが思いのほか不格好になってしまったので却下になりました。

上部です。中央の格子が小さく見えますが、実際は同じ大きさです。組子の向きも側面に合わせてあるので完成形とは違っています。

こんな風に影がほとんど出ないという始末です。

試作2号です。
一転してすっきりして完成形に近づきました。

格子の大きさは揃っています。

続けて3号です。
実は2,3号は同時に作りました。違いは見ての通りスリットの数です。1号でベースの取り付け案を没にしたので、スリットの数の違いによる変化を確認しようと考えました。
しかし、格子の大きさを揃えているため幅と高さのバランスが今一つです。どうしても縦長になってしまう上に、格子が込み入ってるように見えてしまいます。



影の出方は1号に比べ良くはなったもののそれでも今一つ。

試作4号です。

ここでようやく格子の大きさを揃えるのをやめました。しかしそれが極端すぎてどうしようもない駄作になってしまいました。

試作5号です。完成形と同時に作ったもので格子のパターンが上下逆になっています。これは影の出方を確認するために作ったもので、サイズは同じです。最下部に格子を持ってくると真下に影が出ないのでインパクトが弱くなってしまいます。結果スリットからの影とのバランスから完成形が一番良いとなりました。

さて最後になりましたが、今製品最大の懸案だった配線をどうやるのかという問題。ご覧のように指しか入らない上に上部も塞がっているのでどうやっても通常のやり方は通用しません。そこで悩みに悩んだ結果、思いついた方法はいたって単純なものでした。が、それは動画の公開まで取っておくことにします。来月上旬に公開予定なのでそれまでお待ちください。
エフ
Posted byエフ

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