1 材料の選別
木取(原材料を部品に加工すること)から始めたい所ですが、以前作っておいた材料があるので今回はここから始めます。
まずはこの様に並べ節やキズが有る物や色の悪い物は取り除きます。上の写真でいうと手前から2本目の白のなんかは駄目ですね。材料の青森ヒバは本来緑がかった黄色をしてるのですが、「しらた」といて真っ白い部分が有る物や濃い緑色の物、黒っぽい物と様々な色をしています。自然の物なので当たり前といえば当たり前なのですが、完成品になった時に色の統一感を出すために、こうした極端に違う色の物は除いてしまいます。

これは節が有る物ですが節の箇所によって使える物もあるので、不良選別した物は一まとめにしてストックしておきます。
選別し終わったら必要な長さにカットして数を揃えます。
2 さらに選別
縦と横の材料を揃え終わったらもう一度選別します。1回目で見落とした物をさらにふるいに掛け見つけ出します。

左右両端にあるのが弾かれた物です。この弾いた物は格子の一番外側の部分に使います。枠にすっぽり覆われ見えなくので節のある物でなければ十分使えます。
3 組子
まずは縦方向だけ組み、この状態にしてから横の材料を組んでいきます。

適当な本数を並べて溝にボンドを付けていきます。
溝の幅は7.5ミリ深さは2ミリです。ボンド付けはかなり楽なほうで細い金属の棒で出来るだけ均等になるよう塗っていきます。
結合した部分からボンドがはみ出してくる場合があるので、そういった箇所のボンドは全て取り除きます。

これは別の製品でのボンドがはみ出しているところです。わずかな量でも残さないように出来るだけ取り除きます。
なので物によってはこの作業にものすごく時間が掛かる場合があり、1枚組み上げるのに何時間も掛かる時があります。

全て組み上がりました。ボンドもきれいに拭き取ってあります。
組んだ直後は反りが出ているのでこの状態で1,2日ねかせておきます。

左が組んだ直後、右が1日経ったところです。反りがすっかり取れてます。
その後、周りの不要な部分を切り落とします。

これをサンドペーパーで綺麗に磨けば出来上がりです。
この後は2回目に続く。
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