まずは今回の改良のポイントですが、一言でいうと、持ち手の剥離防止ということになります。
そもそも「集」の持ち手は本体とボンドで接着してあるだけになっています。本来なら力のかかる部分だけに取れないようビス等で固定するのがベストなのですが、その形状から補強ができずにいました。

これは従来の持ち手です。ここに補強をするとなると上からと横からとが考えられるわけですが、どちらにしてもビスなどが見えないように穴を掘って、その穴をダボで埋めることになります。
しかしっ!個人的にダボが見えてしまうことにど~しても納得できず、これまでずっと補強を見送ってきたのでした。
とはいえ、やはり補強をしたほうが精神衛生上も良いわけで、なんとか別の方法はないものかと色々考えた結果、今回のやり方にたどり着いたというわけです。
方法としては内側から細い釘を打つというものです。ただし上の画像にあるように、釘を打てるのは4mmと書いてある部分だけで、さすがにここに打つのは無理があります。
そこでこの部分を

9mmに拡張することにしました。
これで安心して釘を打つことができるというわけです。

使う釘は通称ホソロクというもので、直径は1mm程度で長さが6分(約18mm)というものです。6分の長さの細い釘だからホソロクですね。

補強前ですが、すでにこの時点でボンドで固定してます。

まずは先のほうを少し打ち込みます。

頭の部分はいらないのでニッパでカットします。

長さが6分もあると表側に貫通してしまうので、5mmくらいカットしてしまいます。

場所が場所だけに作業はとてもやり難い。(T△T)

周りに傷が付かないよう、小さい金槌の先端角を使って慎重に打ち込んでいきます。

完了です。

表側からは殆ど見えないので、言われなければまず気付くことはでしょう。
これで持ち手が取れてしまわないかという不安から解消されました!
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