
八画柱なのでその一面を構成するパネルの両端の部分です。
溝が付いている面が裏になります。よく見ると溝側が白いのがわかるでしょうか?

向きを変えてみたところです。これだと色の違いがよくわかると思います。
前講座ではこのような色の材料は使わないと説明しましたが、この場合は白いほうが裏側になり後の工程でカットされて見えなくなってしまうので大丈夫なのです。

これは上で説明した材料の内側に並ぶ縦の材料です。

こちらは上の二つの材料と組み合わせる横の材料です。
両端の溝が広くなってるので一目瞭然ですね。

この三種類で組子を作っていきます。

まずは横の材料にボンドを塗るの前に不良品の選別をします。
これは裏側から見てるのですがこの状態で多くの不良が見つかります。

上と同じものですが丸を付けた所が少し欠けれいるのがわかるでしょうか?

丸を付けた物を抜き取ったところです。
これではどこが不良なのかよく分からないので次の画像をどうぞ。

御覧のように表面が欠けてざらついてます。
こういったものは通常では目立たないのですが、灯りを点けた時にはっきりと分かってしまうので入念に選別します。
この後組子を組む時、更に一枚一枚両面をチェックしてから組み込んでいきます。

こんな感じになります。
この様に組み合わせると溝に付けたボンドが隙間からはみ出し、それを綺麗に取り除くのですが、これがまた大変な作業になります。

分かりやすいよう撮影した画像です。角に丸くプチっと出ているのがボンドです。
四角い穴一つに4ヵ所の角があるので全体では膨大な数になります。ちなみに・・・
パネル1枚の穴は522個で1個につき角が4ヶ所なので2,088箇所。
製品1台はパネル8枚なので16,704ヶ所になります。
今回は4台分作ってるので、66,816ヶ所。
仮に半数の角でボンドがはみ出たとして33,408ヶ所。ウエッ!
これをいかにして取ってるかといえば。

先を細く切った棒で一ヶ所ずつ取ってます。・・・・・・・じみ
他人から仕事を訊ねられて木のあかりを創ってますと答えると「手先が器用なんだ」とよくいわれます。
でもそれは違います。手先の器用さなんて重要ではありません。一番大事なのは
忍耐力なのです。ホントダヨ

忍耐力の成果でこの様に8枚出来ました。
以後2回目につづく。
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