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検証 LED電球はどこまで白熱灯に近づいたか


先日、社長がイケアブランドのLED電球を買ってきたので、最近のLED電球がどこまで進化したか検証してみました。
比較対象として白熱灯とパナソニックのLED電球を用意しました。上の画像左から、白熱灯、イケア、パナソニックで全て25ワットタイプになります。この中で価格が最も高いのは右端のパナソニックLEDで、2千円台半ば(Amazonでの今日現在の価格)、そして次がイケアのLEDで千円台(社長から聞いたけど忘れました)です。ちなみにイケアの同じLED電球のホワイトタイプだと千円を切っており、最近は随分と安くなったものです。
見た目の違いとしてはイケアのLEDが縦長になっていますが、これはシャンデリア球に分類されるものだからです。それと消費電力ですが、パナソニックが5.4wでイケアが3.5wとなっています。
そして見た目以上に違うのが光を拡散させる仕組みです。

こちらはパナソニックで、発光素子の基盤が一番上に乗っかった形になっています。そしてその下に反射板?があり、それに向かって光が放射されるようになっています。

LED素子は48個の大盤振る舞い。そして更に

下も光るようになっています。同じものが上下で発光してるのか、またはそれぞれ別のものなのかは不明。

それに対してイケアのほうは、光を拡散させるためのレンズに下から光を当てる方式をとっています。これは以前取り上げたELPAのLED電球と同じ方式のようです。

LED素子の数は不明。でも、パナソニックよりは少ないようです。
見た目のシンプルさでいうとイケアのほうがすっきりしていて良さそうなんですが、このLED電球というのは見た目だけでは語れない部分があります。というのも、使っているLED素子の数がパナソニックの方が多いというのもありますが、LEDの寿命でも両者では差があります。パナソニックの4万時間に対しイケアは2万5千時間となっています。この辺が価格の違いになって現れているんでしょう。価格と性能のどちらに価値を見出すかによって評価が分かれるところです。
ではこれから実際の使用での違いを見ていきたいと思います。
初めに断っておきますが画像は全て同じ設定(ISO感度100、SS1/2、WB3,400K、絞りF8)で撮影してあります。

白熱灯

イケア

パナソニック
カメラで撮影すると実際よりもその差が出ていないようなんですが、それでもそれぞれの特徴がわかります。
まずはパナソニックの明るさと色味の違いが目を引きます。特に光の特性は床面や壁への影の出方によく現れていて、光の回折現象により影が薄くなっています。色味も他の2製品に比べると大分黄色掛かっています。
イケアのほうは白熱灯に比べ陰の出方が少しぼんやりしてますが、色味も含めて白熱灯にかなり近いようです。明るさも白熱灯より少し明るいくらいで公証25ワットに偽りはないようです。というか、パナソニックの25ワットが明るすぎると思うんですけどね。

ちなみにこちらは40ワットの白熱灯です。これでパナソニックと同じくらいの明るさです。
こうして比べてみると、性能ではパナソニックが有無を言わせぬ実力を持っていることがわかりました。さすが安心の日本ブランドといったところでしょう。ただし、どちらがより白熱灯に近いかという視点で見ると明らかにイケアに軍配が上がります。こうなるとどちらが優れているという判断は難しく一概に結論は出せないでしょう。むしろ用途によってそれぞれを使い分けるといった使い方が正しいような気がします。
ともあれ今回のイケアのLED電球を見る限り、いよいよLEDが実用レベルになってきたという手ごたえ感じました。うちの製品がオールLEDになる日も意外と近いかも?
エフ
Posted byエフ